Japanese
English
論述
慢性関節リウマチにおける股関節罹患の背景因子について
Prospective Factors of Hip Involvement in Patients with Rheumatoid Arthritis
石川 斉
1
,
山崎 京子
2
,
三枝 康弘
2
,
岩崎 安伸
2
,
鵜飼 和浩
2
,
広畑 和志
2
Hitoshi Ishikawa
1
,
Kyoko Yamasaki
2
1神戸大学医療技術短大部
2神戸大学医学部整形外科
1School of Allied Medical Sciences, Kobe University
2Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine Kobe University
キーワード:
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
股関節罹患
,
hip involvement
,
予見因子
,
prospective factors
Keyword:
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
股関節罹患
,
hip involvement
,
予見因子
,
prospective factors
pp.216-222
発行日 1986年3月25日
Published Date 1986/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907355
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抄録:慢性関節リウマチ(RA)における股関節罹患はRAの病勢と病歴の長さに関連すると言われているが,我々が加療しているRA患者の中で,どのようなタイプの患者が股関節罹患に陥り易いかを経時的なRAの病勢や血液検査上からretrospectiveに検討した.その結果,①股関節手術を必要とするようなRA患者はRA発症年齢が有意に低く,②白血球数は経時的に増加していた.さらに③赤沈値は初診時よりすでに高値を示すものが多かった.また股関節罹患群や股関節手術群ではステロイド剤の内服や関節内注入を必要とするものが多かった.このような結果から慢性に経過するRA患者の診療にあたってはdisableな股関節にさせないためのcareを強調した.
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