シンポジウム 慢性関節リウマチ頚椎病変
緒言
伊藤 達雄
1
1東京女子医科大学・整形外科
pp.780
発行日 1994年7月25日
Published Date 1994/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908260
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慢性関節リウマチに基づく頚椎病変は,進行性,多発性,破壊性であり,上位頚椎を中心に軽度なものを含めるとX線上約80%に認められる.うち一部の症例では頚部痛のみならず,延髄,脊髄圧迫症状を呈し,重篤な場合は観血的治療を要する.今回のシンポジウムでは,局所病態,進行への危険因子の検討,および上位頚椎の治療報告がなされた.
藤本氏は剖検結果より滑膜関節病変のほかenthesis部の病変につき述べ,脊髄障害は骨性圧迫が主体と報告している.
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