Japanese
English
論述
腰部椎間板ヘルニアにおける経皮的髄核摘出術―成績に影響を及ぼす諸因子
Percutaneous Nucleotomy for the Lumbar Intervertebral Disc Hernia; Evaluation of the various Parameters
中井 定明
1
,
吉澤 英造
1
,
小林 茂
1
,
鵜飼 高弘
1
,
山田 光子
1
,
山元 宏介
1
Sadaaki Nakai
1
1藤田保健衛生大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Fujita Health University, School of Medicine
キーワード:
椎間板ヘルニア
,
disc hernia
,
手術
,
surgery
,
腰椎
,
lumbar
,
椎間孔外ヘルニア
,
extraforaminar disc hernia
,
合併症
,
complication
Keyword:
椎間板ヘルニア
,
disc hernia
,
手術
,
surgery
,
腰椎
,
lumbar
,
椎間孔外ヘルニア
,
extraforaminar disc hernia
,
合併症
,
complication
pp.771-778
発行日 1994年7月25日
Published Date 1994/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908259
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抄録:腰部椎間板ヘルニアに対して経皮的髄核摘出を行う際のおおまかな適応を,症状が極端に強い例は避ける,高齢者では行わない,後縦靱帯穿破例では行わない,L5-S1では外筒の刺入が急斜位となる例は除く,としてわれわれは本法を行ってきた.しかし,その成績に影響を及ぼす因子については未だ十分には解明されていないことから,以下の検討を行った.93例,94椎間の本法の成績をretrospectiveに検討した結果,椎間板造影時に再現痛のある例では改善率が高い,椎間板の変性が進行した例では好結果は得難い,椎間孔外ヘルニアでは線維輪が破綻した例でも好結果が期待できる,などの知見が得られた.そのほかにも,脊髄造影正面像で神経根根嚢像が欠損する例では改善率がやや良い印象が得られた.合併症として,術後の椎間板炎が1例で生じたため,その症例以降は椎間板造影針の刺入前に小皮切を加え,術後には外筒を通して洗浄と抗生剤留置を行っている.
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