Japanese
English
手術手技 私のくふう
腰椎椎間板ヘルニアに対する黄色靱帯を修復,温存する手術法について
Microsurgical Discectomy Preserving the Ligamentum Flavum
山野 慶樹
1,2
Yoshiki Yamano
1,2
1川崎医科大学整形外科
2現:大阪市立大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery Kawasaki Medical School
キーワード:
腰椎
,
lumbar spine
,
椎間板ヘルニア
,
disc hernia
,
マイクロサージャリー
,
microsurgery
,
椎間板摘出
,
discectomy
,
黄色靱帯修復
,
repair of lig. flavum
Keyword:
腰椎
,
lumbar spine
,
椎間板ヘルニア
,
disc hernia
,
マイクロサージャリー
,
microsurgery
,
椎間板摘出
,
discectomy
,
黄色靱帯修復
,
repair of lig. flavum
pp.1243-1248
発行日 1993年11月25日
Published Date 1993/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901239
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抄録:腰椎椎間板ヘルニアに対してはLove変法が一般的であるが,種々の術後愁訴が報告されており,手術に当たっては愛護的手技に徹し,神経根や硬膜周囲の癒着や瘢痕形成の防止に十分に配慮すべきである.術後の癒着や瘢痕形成を防ぎ,かつ脊柱管を可及的に再建するために,黄色靱帯を修復,温存する手術方法を考案し,施行してきた.手術方法は黄色靱帯を外中枢側に翻転し,再接着するligamentoplastic discectomyと硬膜内に操作を加えないextraligamentous discectomyで,術後6ヵ月以上経過例は前者45椎間,後者4椎間で,従来法に比べ優れていた.黄色靱帯の再建は術後の癒着防止に有用で,さらに後方要素を強化し,罹患椎間への術後の種々のストレスに対しても効果的と考えられた.
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