Japanese
English
特集 脊椎外科最近の進歩―主題とパネル演題を中心に(第29回日本脊椎外科学会より)
頚椎ヘルニアに対する経椎体ヘルニア摘出
Cervical Disc Herniotomy through Vertebral Body
中井 定明
1
,
吉澤 英造
1
,
小林 茂
1
,
早川 和恵
1
Sadaaki Nakai
1
1藤田保健衛生大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Fujita Health University School of Medicine
キーワード:
cervical spine
,
頚椎
,
intervertebral disc hernia
,
椎間板ヘルニア
,
microsurgery
,
顕微鏡下手術
,
anterior cervical herniotomy without fusion
,
非固定頚椎ヘルニア摘出手術
Keyword:
cervical spine
,
頚椎
,
intervertebral disc hernia
,
椎間板ヘルニア
,
microsurgery
,
顕微鏡下手術
,
anterior cervical herniotomy without fusion
,
非固定頚椎ヘルニア摘出手術
pp.435-440
発行日 2001年4月25日
Published Date 2001/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903253
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抄録:頚椎椎間板ヘルニアに対して,手術用顕微鏡下に椎体経由でヘルニア摘出を行う方法の結果を検証した,脊柱管狭窄を伴わない頚椎椎間板ヘルニア30症例で本法が行われた結果,大多数の例では良好な結果が得られたが,2症例では不十分な結果が生じると予想されたことから術中に,また2症例では初回手術の結果が不十分なことから再手術として前方除圧固定手術が行われた.前方固定が行われなかった26例のうち1例を除いた25例では,侵襲を加えた椎間は自然癒合せずに可動性が維持された.手術結果から判断した本法の最も良い適応は,大きなヘルニア塊による脊髄症あるいは神経根症で脊柱管狭窄を伴わない例であり,骨棘を伴う例は適応から除外するべきである.
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