Japanese
English
論述
Bateman UPF Prosthesisによる治療経験—荷重機能撮影による検討
Treatment Using Bateman UPF Prosthesis
池田 俊彦
1
,
冨永 芳徳
1
,
多田 弘史
1
,
萱澤 比呂志
1
Toshihiko Ikeda
1
1公立甲賀病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Kouga Public Hospital
キーワード:
Bateman UPF prosthesis
,
荷重機能撮影
,
functional radiography under weight-bearing
,
中心性移動
,
central migration
Keyword:
Bateman UPF prosthesis
,
荷重機能撮影
,
functional radiography under weight-bearing
,
中心性移動
,
central migration
pp.1027-1032
発行日 1989年9月25日
Published Date 1989/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908181
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抄録:昭和55年2月以来,昭和62年8月まで主にGarden III,IV型の大腿骨頸部骨折,及び偽関節に対してBateman UPF prosthesisを用いて治療を行った.今回,内26例28関節に直接検診によるfollowupを行った.結果は,日整会変股症評価基準で平均80.5点で,高齢であることも考慮にいれると,機能的には満足できる.X線的には,3mm以上のdistal migration(sinking)を5例に認めたのが目立った.又,立位患側荷重外転後のX線撮影も行った.その結果,全外転角20.3°に対し,bearingで6.1°,outerheadで14.2°外転しており,outer headでの外転率は66.6%であった.そして,outer headの外転率がほぼ90%以上の6例中3例で3mm以上のcentral migrationを認めた.componentの可動性に影響する因子は,まず臼蓋軟骨の状態が挙げられるが,その他の因子については不明である.bipolar型人工骨頭におけるcentral migrationを防止するためには,これらの因子の解明が必要であると思われる.
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