皮膚科学の流れ 人と業績・7
Robert Willan Thomas Bateman
高橋 吉定
pp.694-697
発行日 1970年7月1日
Published Date 1970/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200684
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(Robert Willanの項前号から続く)
落葉状落屑性皮膚疾患(Scaly Diseases of the Skin8))
皮膚疾患の第2日(the secondOrder)は,定義第2において詳述したように,表皮の病的状態から発生する鱗屑の外観に特徴を有する諸疾患を含んでいる。しかし,表皮がこれらの疾患(these complaints)の唯一の所在部位ではない。それらはしばしば,堅くなつた丘疹あるいは真皮のなお大きな隆起から発生する。この丘疹や隆起は,圧迫あるいは伸長によつて表皮の紋理を損ない,肥厚した不規則な層を生ずる。こうして形成された葉状鱗屑あるいは層状鱗屑は,融合した膿疱あるいは表在性潰瘍に続く痂皮と必ずしも常に鑑別しえない。著者は,定義第2および第3を厳守して,このような不正確さを避けることにする。
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