Japanese
English
シンポジウム 変形性股関節症に対するBipolar型人工骨頭の臨床応用
寛骨臼リーミングを行なったBateman UPFのouter headのmigrationについて
Outer Head Migration after Bateman UPF Arthroplasty with Acetabular Reaming
浜本 尚志
1
,
山室 隆夫
1
,
上尾 豊二
1
,
奥村 秀雄
1
,
飯田 寛和
1
,
玉木 茂行
2
Takashi Hamamoto
1
1京都大学医学部整形外科学教室
2福井赤十字病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, Kyoto University
キーワード:
臼蓋リーミング
,
acetabular reaming
,
ベートマン人工股関節置換術
,
Bateman UPF arthroplasty
,
変形性股関節症
,
osteoarthritis of the hip
,
マイグレーション
,
migration
Keyword:
臼蓋リーミング
,
acetabular reaming
,
ベートマン人工股関節置換術
,
Bateman UPF arthroplasty
,
変形性股関節症
,
osteoarthritis of the hip
,
マイグレーション
,
migration
pp.1083-1088
発行日 1988年9月25日
Published Date 1988/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907942
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抄録:臼蓋リーミング併用のBateman UPFを,35例の変股症に行ない,術後1年6ヵ月から7年9カ月(平均5年3ヵ月)の中期成績とともにouter headのmigrationについて調査した.手術時年齢は21歳から59歳(平均41歳)であった.臨床成績はJOA scoreで行ない,術前平均45点であったものが術後7年に至るまで安定して80点を越えており,良好な中期成績を示した.migrationについては35例中6例に5mm以上の上方移動を,又,3例に3mm以上の内方移動,2例に3mm以上の外方移動を認めたが,いずれも臨床成績を悪化させる原因とはなっていなかった.outer headの動きと,migrationの大きさとの間には一定の関係は認められなかった.カップ関節形成術にmigrationが少ないこととの比較からレ線上outer head周囲のradiolucent zoneとその外周の骨硬化帯の完成を待ってから全荷重させるという愛護的かつ時間をかけた後療法がmigrationの防止に肝要と考えられた.
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