Japanese
English
臨床経験
高齢者に発症した骨肉腫の2例
Two Cases of Osteosarcoma in Older Persons
久田原 郁夫
1
,
吉川 秀樹
1
,
名井 陽
1
,
内田 淳正
1
,
小野 啓郎
1
,
青木 康彰
2
,
濱田 秀樹
3
Ikuo Kudawara
1
1大阪大学医学部整形外科学教室
2大阪府立成人病センター整形外科
3大阪府立病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka University
キーワード:
骨肉腫
,
osteosarcoma
,
高齢者
,
older persons
Keyword:
骨肉腫
,
osteosarcoma
,
高齢者
,
older persons
pp.873-876
発行日 1989年7月25日
Published Date 1989/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908154
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抄録:60歳以上発症の骨肉腫2例を経験し,その臨床的特徴,診断,治療について若干の文献的考察を加え検討したので報告する.腫瘍発生部位は症例1は腸骨で,症例2は大腿骨近位部より骨盤に及んでいた.レントゲン所見では,溶骨性変化が主体でいずれも骨膜反応,軟部腫瘤陰影を欠いていた.両症例とも画像的な鑑別診断は困難で生検により骨肉腫と診断された.術前化学療法は高齢者の合併症,副作用を考え投与量を減量し,外科的治療は広範切除,人工関節置換術を施行した.症例1は2年8ヵ月,症例2は1年9ヵ月disease freeである.
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