Japanese
English
論述
分類上,解釈困難なdiscogramの解析
A Study of Discograms Unclassified into Usual Classification
伊藤 茂彦
1,2
,
室 捷之
1
,
錦見 純三
1
,
伊藤 裕夫
1
,
二宮 正志
1
,
森 宗茂
1
,
水野 直門
1
,
鈴木 博明
1
,
山下 弘
1
Shigehiko Ito
1,2
1岐阜県立多治見病院整形外科
2社会保険中京病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Gifu Prefectural Tajimi Hospital
キーワード:
椎間板造影
,
discography
,
CTディスコグラフィー
,
CT discography
,
偽陰性椎間板造影像
,
false negative discogram
,
新鮮屍体標本CTディスコグラフィー
,
CTD in fresh human cadaver
Keyword:
椎間板造影
,
discography
,
CTディスコグラフィー
,
CT discography
,
偽陰性椎間板造影像
,
false negative discogram
,
新鮮屍体標本CTディスコグラフィー
,
CTD in fresh human cadaver
pp.689-695
発行日 1989年6月25日
Published Date 1989/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908122
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抄録:過去2年6カ月の間に,腰痛疾患症例に対して行ったdiscography 193例550椎間の中には,従来の分類では分類上,解釈困難な画像を示したものが36例40椎間(7.3%)あった.これらのdiscogramを3型に分け,CTD的検討も加えた.
1)Type A〔線維輪内造影〕9例9椎間.辺縁線維輪のごく一部のみが造影されており,発生は手技上の問題と思われた.2)Type B〔髄核左・右(前・後)部分造影〕15例18椎間.CTDでは,本来あるべき髄核の位置の半分までが造影されていた.原因としては,髄核内部の不均一性・cellular matrix・septumの存在などの髄核の病態構造的要因の他に,線維輪内層の断裂の関与も疑われた.3)Type C〔髄核上・下部分造影〕12例13椎間.lazy-H型を示す髄核の上下いずれか半分しか造影されていなかった.椎間板変性の少ない,線維輪内層の髄核方向の陥入の顕著な青年層に生じやすい傾向があった.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.