Japanese
English
シンポジウム Rb法の限界
Riemenbügel法にて整復されなかった先天股脱症例の検討
Studies of Irreducible Cases by Means of Pavlik's Method for Congenitally Dislocated Hip
神原 俊和
1
,
廣橋 賢次
2
,
町井 義和
2
,
浦勇 武志
2
,
島津 晃
2
Toshikazu Kanbara
1
1大阪市立大学医学部整形外科学教室
2鹿屋体育大学
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka City University Medical School
キーワード:
先天股脱
,
congenital dislocation of the hip
,
リーメンビューゲル法
,
Pavlik's method
,
整復不可例
,
irreducible hip
Keyword:
先天股脱
,
congenital dislocation of the hip
,
リーメンビューゲル法
,
Pavlik's method
,
整復不可例
,
irreducible hip
pp.611-619
発行日 1989年5月25日
Published Date 1989/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908109
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抄録:Riemenbügel法(RB法)にて整復されなかった症例の初診時の臨床的・X線学的状態とその後,牽引法に移行し非観血的あるいは観血的に整復され5歳以上に達した調査時のX線学的成績を検討した.その結果,RB法開始前の状態からはこれによる整復の可否を予見する一定の指標は得られなかった.また,これら症例のうち,牽引法へ移行し,とくに早期に非観血的に整復されたものは中等度以上のペルテス様変化をきたすことなく良好な成績を収めているものが多かったが,脱臼位のまま長期間RBを装着させたため股関節の内外に高度な二次的変化を招き観血的整復術を余儀なくされたと考えられる症例もあり,RB法による整復に固執し,徒らにRBを長期間装着することは慎むべきであると考えられた,一方,RBにて整復された症例のX線学的成績からみると本法のみにて全例に満足すべき結果を得ることは不可能であり,不満足な結果を示した症例に対しては本法による治療終了後も年齢を加味した一定の指標に基づき他の保存的もしくは観血的治療を追加すべきであることを再確認した.
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