Japanese
English
論述
Riemenbügel整復不能例の予後について
Long-term follow up results of unreduced congenital dislocation of the hip by Pavlik's bandage.
楫野 学而
1
,
中川 正
1
,
猪田 邦雄
1
,
花木 和春
1
,
大石 幸由
1
,
佐藤 啓二
1
,
松井 順一
1
,
吉橋 裕治
1
Gakuji KAJINO
1
1名古屋大学医学部整形外科学教室
1Dept. of orthop. surg., Nagoya university school of medicine.
キーワード:
リーメンビューゲル法
,
Riemenbügel
,
OHT法
,
over-head traction
,
保存療法
,
conservative treatment
,
長期経過観察
,
long-term follow up study
,
補正手術
,
additional operation after closed reduction
Keyword:
リーメンビューゲル法
,
Riemenbügel
,
OHT法
,
over-head traction
,
保存療法
,
conservative treatment
,
長期経過観察
,
long-term follow up study
,
補正手術
,
additional operation after closed reduction
pp.123-130
発行日 1980年2月25日
Published Date 1980/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906065
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はじめに
乳児先天股脱の治療成績は,従来行われてきたLorenz法に代りRiemenbügel法30)(以下R. B.法と略す)の普及により,初療時年齢の低下とともに著しく向上してきたことは周知の事実である.R. B.法により乳児先天股脱の大部分の症例は容易に整復され,その予後も良好であることも異論のないところである.しかしながら少数ではあるがR. B.法では整復されない症例の存在することも忘れてはならないことであり,これら症例の治療および予後についての検討もまた乳児先天股脱治療の上で重要な問題である.R. B.法では整復不能であった症例についての報告は少なからず行われているが,保存療法を主体とした長期の経過観察に基づく治療成績についての報告2,3,6,8,10,27〜30)は少ない.
当教室においても昭和39年以降,R. B.法およびOver-head Traction法(以下O. H. T.法と略す)13)による保存的療法を主体とする治療体系により一貫した先天股脱の治療を実施し,優れた成績を得てきた7,17,18)(第1図).
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