Japanese
English
手術手技シリーズ 関節の手術<下肢>
先天股脱観血的整復術
Open Reduction of Congenital Dislocation of the Hip
田辺 剛造
1
,
国定 寛之
1
,
赤沢 啓史
1
Gozo Tanabe
1
1岡山大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Okayama University Medical School
キーワード:
観血的整復術
,
open reduction
,
先天股脱
,
congenital dislocation of the hip
,
歩行開始後年齢
,
after walking age
Keyword:
観血的整復術
,
open reduction
,
先天股脱
,
congenital dislocation of the hip
,
歩行開始後年齢
,
after walking age
pp.738-750
発行日 1987年6月25日
Published Date 1987/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907646
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先天股脱に対する観血的整復術は,早期発見・早期治療の徹底により適応症例は減少している.
Alfonso Poggi(1890)が12歳の少女の左先天股脱に対する観血的整復例を報告して以来,種々な術式が考案・報告されているが,脱臼の程度や手術施行時年齢の相違などにより,術式の優劣は簡単に比較できない.以前のように多数の適応症例があれば,経験を重ねることにより治療成績の向上も期待しうるが,最近私たちの施設でも年間10例内外と少なく,今後は文献の検索のみで直ちに手術術式を選択・施行することは適切ではないと考えている.この小論文は,これから観血的整復術を始める人達のためではなく,すでに経験のある人達にこのような考え方もあることを示し,今後治療成績を向上さすためには,どのようになされるべきかを検討して頂く切っ掛けとして提示するものである.
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