特集 不安定頸椎—基礎と臨床—(第17回日本脊髄外科研究会より)
座長総括/「Ⅲ.前方法の術後」の部
酒匂 崇
1
Takashi Sakoh
1
1鹿児島大学医学部整形外科学教室
pp.351-353
発行日 1989年4月25日
Published Date 1989/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908067
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
このセッションでは頸椎前方固定術後の頸椎柱のアライメントの変化や隣接椎間の不安定性の出現について主に検討された.
辻(県立伊予三島病院)は前方固定術後のアライメントの変化(固定椎部のアライメントの変化とその頭尾側のカーブの代償性変化)を独自に5型に分類した.この分類における各型と141例の術後成績に検討を加えた結果,明白な相関関係は見出せなかった.しかし,頸部の不定愁訴は手術後のアライメントの変化をきたしたものに多い傾向を認め,また,隣接椎間の異常可動性の増強は姿勢変化による重力の負荷様式の変化も影響すると推測している.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.