特集 腰仙部根症状の発症機序—基礎と臨床—(第15回日本脊椎外科研究会より)
座長総括/「Ⅲ.一般(1)」の部
河合 伸也
1
Shinya Kawai
1
1山口大学医学部整形外科学教室
pp.352-353
発行日 1987年4月25日
Published Date 1987/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907588
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一般(1)のsessionは第1日目午後に開始され,まず4題の報告が行われた.
長谷(京府大)は1025例の腰仙部ミエログラフィーにおいて17例(1.7%)に神経根形成異常を認めており,走行異常6例,分岐異常11例で,S1根に8例,S2根に6例である.症状に関与しているものは2例であり,神経根の形成異常は発症に直接結びつかないが,神経根周囲の余裕が少なく圧迫症状を惹起しやすく,骨奇形を合併するとその可能性がさらに高まると述べている.
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