Japanese
English
論述
腰椎椎間関節造影からみた脊椎分離症
Studies on Spondylolysis by Arthrograhy of the Lumbar Facet Joins
細川 昌俊
1
,
加藤 哲也
1
,
横井 秋夫
1
,
斉藤 正史
1
,
橋本 健史
1
Masatoshi Hosokawa
1
1国立東京第二病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, The Second Tokyo National Hospital
キーワード:
脊椎分離症
,
spondylolysis
,
椎間関節造影
,
facetography
,
椎間関節間交通
,
communication of facet joints
,
偽関節造影(仮称)
,
nonunionography
Keyword:
脊椎分離症
,
spondylolysis
,
椎間関節造影
,
facetography
,
椎間関節間交通
,
communication of facet joints
,
偽関節造影(仮称)
,
nonunionography
pp.161-171
発行日 1989年2月25日
Published Date 1989/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908030
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:脊椎分離は椎間関節造影で椎間関節間にいろいろな交通がみられるが,交通路を直接観察した報告はない.われわれは,脊椎分離症11例21関節に造影を行い38関節の造影像を得,そのうち2例に手術を行って交通路を観察した.その結果,斜位型の脊椎分離は分離部の上下端はそれぞれ上下の椎間関節内にあり,上下の椎間関節に造影剤が交通するのは当然であり,さらに,kissing spineなどにより棘間靱帯が消失している症例では黄色靱帯後面に沿って,左右の椎間関節にも交通がみられた.斜位型でも分離部が軟骨や一部骨組織などで連結している症例や,関節包に強い癒着がある症例,および,水平型や異型脊椎分離では,椎間関節間の交通はおこらないと思われる.脊椎分離を周囲との交通からみると,I型(非交通型),II型(分離部侵入型),III型(同側上下交通型),IV型(対側上下交通型),V型(左右交通型),VI型(上下左右交通型)の6型に分類され,III型が最も多い.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.