Japanese
English
臨床経験
2椎間に発生した外側型腰椎椎間板ヘルニアの1例
A Case of Extraforaminal Lumbar Disc Herniations Occurring in Two Disc Levels
尾島 朋宏
1
,
土田 敏典
1
,
山城 輝久
1
,
川原 範夫
2
,
三平 伸一
3
Tomohiro Ojima
1
1国立山中病院整形外科
2金沢大学医学部整形外科
3金沢赤十字病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Yamanaka National Hospital
キーワード:
two disc levels
,
2椎間
,
extraforaminal lumbar disc herniation
,
外側型腰椎椎間板ヘルニア
,
spondylolysis
,
脊椎分離症
Keyword:
two disc levels
,
2椎間
,
extraforaminal lumbar disc herniation
,
外側型腰椎椎間板ヘルニア
,
spondylolysis
,
脊椎分離症
pp.69-73
発行日 1998年1月25日
Published Date 1998/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902351
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抄録:2椎間に発生した外側型腰椎椎間板ヘルニアの1例を経験した.症例は29歳の男性で初診時,強い右下肢痛のため歩行困難であった.右L4/5椎間孔外ヘルニアによる右第4腰神経根障害と診断し,外側開窓によるヘルニア摘出術を施行,症状軽快した.ところが7ヵ月後,今度は左下肢痛が出現した.左L5/S1椎間孔外ヘルニアによる左第5腰神経根障害と診断し,手術施行した.第5腰椎分離症が存在したため手術は分離椎弓を取り外しヘルニアを摘出後,切除椎弓を還納し分離部に骨移植を追加してcannulated screwにて固定した.術後1年で下肢痛を認めず経過良好である.
異なる2椎間に外側型腰椎椎間板ヘルニアが出現した原因としては重労働に従事していたこと,肥満を認めたこと,元々の第5腰椎分離症,さらにL4/5椎間板の変性によって椎間不安定性が増大し,L5/SI椎間板にストレスが集中したことが考えられた.
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