Japanese
English
手術手技 私のくふう
新しいフックロッドシステムを用いた腰椎分離症の手術経験
Direct Repair of Spondylolysis with a New Hook-Rod System
中村 孝文
1
,
菊池 太朗
1
,
梅田 修二
2
,
入江 弘基
1
,
高木 克公
1
Takafumi Nakamura
1
1熊本大学医学部整形外科学教室
2熊本機能病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kumamoto University School of Medicine
キーワード:
spondylolysis
,
脊椎分離症
,
direct repair
,
直接修復術
,
hook-rod system
,
フックロッドシステム
Keyword:
spondylolysis
,
脊椎分離症
,
direct repair
,
直接修復術
,
hook-rod system
,
フックロッドシステム
pp.821-826
発行日 2002年7月25日
Published Date 2002/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903587
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抄録:腰椎分離症に対する新しいフックロッドシステムの有用性を確認することを目的とした.対象は腰椎分離症14例.このうち2例に分離部骨棘による,また,3例にはヘルニアによる神経根圧迫を認めた.自家腸骨による分離部骨移植に加え横突起基部椎弓にかかるon-lay graftを施行しフックロッドシステムにより分離椎弓の直接修復を行った.神経根症状を有した症例にはヘルニア摘出や分離部骨棘切除を追加した.全例に痛みの改善が認められ,術前の生活レベルに復帰できた.本システムはフックとロッドが一体となっており装着が容易で,保存的治療に抵抗する分離症の治療法として有用と考えられた.
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