Japanese
English
論述
小児スポーク損傷
Spoke Injury in Children
吉村 一穂
1
,
赤堀 治
1
,
近藤 陽一郎
1
,
橋詰 博行
1
,
楠戸 康通
1
,
三宅 俊行
1
,
井川 晴友
1
,
妹尾 則孝
1
,
越宗 義三郎
2
,
久葉 春彦
2
Kazuho Yoshimura
1
1岡山済生会総合病院整形外科
2倉敷第一病院整形外科
1Division of Orthopedic Surgery, Okayama Saiseikai General Hospital
キーワード:
損傷
,
injury
,
スポーク
,
spoke
,
小児
,
children
,
自転車
,
bicycle
Keyword:
損傷
,
injury
,
スポーク
,
spoke
,
小児
,
children
,
自転車
,
bicycle
pp.955-961
発行日 1988年8月25日
Published Date 1988/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907919
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抄録:自転車の車輪に足部をはさまれて生じるスポーク損傷について検討した.症例は8年間に142例,年齢は1-9歳,男63,女79例,右48,左94例,骨折の合併7例である.われわれは,本外傷を受傷部位と創の状態から,後足部がスポークにはさまれて同部外側面から後面に擦過創,裂創,弁状創を生じる後足型と尖足位で前足部からスポークに巻き込まれ,足背に擦過創を生じる前足型に分類している.症例は後足型130,前足型12例であった.治療としては創縫合36例,植皮4例,その他は創傷の処置を行い,7例の骨折例はギプス固定により骨癒合が得られた,機能的予後は良好であるが肥厚性瘢痕となりやすく,これが靴の当る部位に生じ疼痛の原因となることも少なくない.本外傷の完全防止のためには現行のカバーを後輪を支えている水平のフレームのところまで拡大する必要があろう.
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