Japanese
English
論述
足関節外側側副靱帯損傷—靱帯損傷部位と距骨傾斜角の検討
Location of Lateral Collateral Ligament Injuries of the Ankle Joint and Talar Tilt
山本 和司
1
,
赤堀 治
1
,
近藤 陽一郎
1
,
橋詰 博行
1
,
青池 和彦
1
,
宗友 和生
1
,
赤木 健
1
,
横田 忠明
1
,
佐藤 和道
1
,
荒木 邦公
1
Kazushi Yamamoto
1
1岡山済生会総合病院整形外科
1Division of Orthopedic Surgery, Okayama Saiseikai General Hospital
キーワード:
損傷
,
injury
,
足関節
,
ankle joint
,
外側側副靱帯
,
lateral collateral ligament
Keyword:
損傷
,
injury
,
足関節
,
ankle joint
,
外側側副靱帯
,
lateral collateral ligament
pp.17-22
発行日 1987年1月25日
Published Date 1987/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907536
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抄録:昭和50年より10年間に当科において手術を行い,損傷部位の確認できた足関節外側側副靱帯損傷の160例につき,年齢と損傷部位,および距骨傾斜角と損傷程度に関し検討した.
1)前距腓靱帯損傷部位は年齢とともに中枢より末梢へ移行する.13歳以下では中枢部すなわち腓骨近傍が2/3であり,付着部剥離骨折も多発している.14〜19歳では,中枢,中央,末梢がほぼ同数,20〜31歳では末梢部すなわち距骨部が約半数を占め,32歳以上ではさらにこれが大多数となっている.
踵腓靱帯は全年齢で,末梢部損傷が多い.
2)距骨傾斜角は個人差が大きいため,左右差をもって判断すべきである.
距骨傾斜角左右差が5°以下であれば前距腓靱帯単独損傷,15°以上であれば踵腓靱帯合併損傷が予想され,その中間の6〜14°ではいずれの可能性もある.
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