Japanese
English
臨床経験
小児に発生した脊髄損傷を伴う胸椎椎体破裂骨折の1例
Thoracdumbar Burst Fracture in Children : A Case Report
加藤 弘文
1
,
濱上 洋
1
,
高橋 健志郎
1
,
水野 泰行
1
,
加藤 充孝
1
Hirohumi Katoh
1
1長浜赤十字病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nagahama Red Cross Hospital
キーワード:
burst fracture
,
破裂骨折
,
thoracic and lumbar spine
,
胸腰椎
,
children
,
小児
,
vertebral fracture
,
椎体骨折
,
spinal cord injury
,
脊髄損傷
Keyword:
burst fracture
,
破裂骨折
,
thoracic and lumbar spine
,
胸腰椎
,
children
,
小児
,
vertebral fracture
,
椎体骨折
,
spinal cord injury
,
脊髄損傷
pp.947-951
発行日 1997年8月25日
Published Date 1997/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902241
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抄録:11歳の女児に発生した脊髄損傷を伴った胸椎椎体破裂骨折の1例を経験した.Th12椎体は破壊された前壁の前方への転位はほとんどなく,椎体後方部が硬膜管を圧排する特異な破裂骨折であった.Th11,L1椎体にも骨折を認めたため,6週間の体幹ギプス固定後,Th11-L1間で前方除圧固定術を行った.本症例では術後も成長が続くと考え,内固定物は使用しなかった.麻痺の回復は良好であった.
小児では胸腰椎椎体骨折の発生率は低い.また,小児脊髄損傷例では骨傷が不明であるか,または軽度な例が多い.これらは小児の脊柱がこの高位で,かなり可撓性に富んでいることによると思われる.本症例ではこの可撓性を上回る,非常に強い外力が加わり,破裂骨折を伴う脊髄損傷が発生したと思われた.
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