Japanese
English
装具・器械
小児上腕骨顆上骨折の創外固定法
External Fixation Method for Supracondylar Fracture of the Humerus in Children
藤原 紘郎
1
,
枝重 恭一
1
,
川村 正英
1
,
松田 和実
1
,
赤堀 治
2
,
角南 義文
3
Hiroo Fujiwara
1
1水島中央病院整形外科
2岡山済生会病院整形外科
3竜操整形外科病院
1Department of Orthopedic Surgery, Mizushima Central Hospital
キーワード:
小児
,
children
,
上腕骨
,
humerus
,
骨折
,
fracture
,
創外固定
,
external fixation
Keyword:
小児
,
children
,
上腕骨
,
humerus
,
骨折
,
fracture
,
創外固定
,
external fixation
pp.1083-1088
発行日 1985年9月25日
Published Date 1985/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907261
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抄録:〈目的〉小児上腕骨顆上骨折の治療法は,徒手整復後ギプス固定,または介達あるいは直達牽引による方法が一般的であるが,後遺症としてとくに内反肘変形を残すことが多く,さらに入院臥床,管理の煩雑さなどの短所がある.これらの諸問題を解決するために,本骨折に対する創外固定法を開発した.〈対象〉3〜4歳以上の上腕骨顆上骨折.〈方法〉尺骨および上腕骨に2本ずつのネジ付キルシュナー鋼線を刺入しHoffmann jointで固定,これを整復装置に取り付けて解剖学的に整復する.そして2個のHoffmann jointを90°屈曲したバーで固定して整復装置から取りはずすと,良好な整復位を骨癒合まで保持することができるという創外固定法である.〈結果〉この方法によって固定中の再転位はなくなり,また患児のADLにほとんど支障なく,牽引療法の短所はすべて解消され,良好な成績をえた.〈結語〉上腕骨顆上骨折の新しい治療法として創外固定法を確立した.
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