Japanese
English
論述
踵骨前方突起骨折の7例
Fractures of the Anterior Process of the Calcaneus
伊藤 博一
1
,
大薮 直子
1
,
杉浦 譲
1
,
鈴木 博
2
Hirokazu Itoh
1
1名鉄病院整形外科
2湖西総合病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Meitetsu Hospital
キーワード:
踵骨前方突起
,
anterior process of the calcaneus
,
二分靱帯
,
bifurcate ligament
,
背外側踵立方靱帯
,
dorsolateral calcaneocuboid ligament
,
短趾伸筋
,
extensor digitorum brevis muscle
Keyword:
踵骨前方突起
,
anterior process of the calcaneus
,
二分靱帯
,
bifurcate ligament
,
背外側踵立方靱帯
,
dorsolateral calcaneocuboid ligament
,
短趾伸筋
,
extensor digitorum brevis muscle
pp.947-953
発行日 1988年8月25日
Published Date 1988/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907918
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抄録:昭和61年1月1日より昭和62年2月28日までの1年2ヵ月間に,いわゆる足首の捻挫を起こして名鉄病院整形外科を受診した症例は78例で,そのうち踵骨前方突起骨折は4例5.1%の頻度であった.この4例に湖西総合病院の3例を加えて検討した1性別は女4例,男3例で,年齢は12歳から60歳まで平均43.9歳であった.受傷機転としては足部の底屈2例,内反3例,転落1例,不明1例で,X線所見としては,我々の考案した20〜30°の足部内がえし撮影法にて骨折を確認したものが多かった.治療としては,新鮮例では2〜5週間のギプス固定を行ったものが多く,陳旧例では経皮消炎鎮痛剤の投与やステロイド剤の局注にて全例経過良好であった.本骨折のX線診断には足部内がえし撮影法が有用であり,また本骨折はその発生機転およびX線所見により皮質剥離型,舌状剥離型,圧挫型の3型に分類できることを強調した.
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