Japanese
English
論述
爪下外骨腫の10例
Ten Cases of Subungual Exostosis
赤木 健
1
,
赤堀 治
1
,
近藤 陽一郎
1
,
橋詰 博行
1
,
吉村 一穂
1
,
楠戸 康通
1
,
三宅 俊行
1
,
井川 晴友
1
,
妹尾 則孝
1
,
松田 和実
1
,
浜家 一雄
2
,
土井 謙司
2
Takeshi Akagi
1
1岡山済生会総合病院整形外科
2岡山済生会総合病院病理
1Department of Orthopaedic Surgery, Okayama Saiseikai General Hospital
キーワード:
腫瘍
,
tumor
,
骨
,
bone
,
外骨腫
,
exostosis
,
爪下外骨腫
,
subungual exostosis
Keyword:
腫瘍
,
tumor
,
骨
,
bone
,
外骨腫
,
exostosis
,
爪下外骨腫
,
subungual exostosis
pp.591-596
発行日 1988年5月25日
Published Date 1988/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907856
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抄録:1)昭和49年より11年間に爪下外骨腫10例を経験した.症例は母趾9例,第IV趾1例であり手指はない.男性6例,女性4例,初診時年齢は8歳から17歳で,10歳代が8例,発生部位はすべて末節骨遠位部で,背内側への発育が8例,背側中央へのものが2例であった.全例に切除術を施行し予後は良好であった.2)組織学的には,骨軟骨腫型と線維性骨化型に分類され,両者の混合型も存在する.3)発生機転としては,外傷あるいは慢性刺激により骨膜その他の結合織が硝子軟骨,線維軟骨に化生しさらに骨化すると思われる.4)腫瘍をその軟骨帽も含めて完全に切除するには手術時十分な展開が必要であり,われわれの行っているFish-mouth皮切は愛護的にこの目的を達している.
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