Japanese
English
臨床経験
大腿骨頭壊死に対する血管柄付腓骨移植術の経験
Vascularized Fibular Graft for the Avascular Necrosis of Femoral Head
宮崎 憲太郎
1
,
山内 茂樹
1
,
島村 浩二
1
,
米沢 幸平
1
,
池田 和夫
1
Kentaro Miyazaki
1
1金沢大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Kanazawa University
キーワード:
大腿骨頭壊死
,
femur head necrosis
,
移植
,
transplantation
,
腓骨
,
fibula
,
マイクロサージャリー
,
microsurgery
Keyword:
大腿骨頭壊死
,
femur head necrosis
,
移植
,
transplantation
,
腓骨
,
fibula
,
マイクロサージャリー
,
microsurgery
pp.911-916
発行日 1988年7月25日
Published Date 1988/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907912
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:大腿骨頭無腐性壊死に対して,骨頭の血行再建と陥没の防止を目的として,血管柄付腓骨移植術を行った.症例は特発性1例,ステロイド性2例で,3例ともMarcusの分類でStage 3であった.手術は前方から股関節に侵入し,関節軟骨を病的な部分で切開し,病巣掻爬を行った.大腿骨頸部前面に骨溝を作成し血管柄付腓骨を骨頭内に挿入し,周囲には海綿骨移植を追加した.移植腓骨は7〜8cmでbuoy flapを付け,大腿外側回旋動静脈と吻合した.全例術後2年以上経過している.1例は術後,アルコール依存と対側の骨壊死が出現し,十分な免荷得られず,陥没が進行した.2例は歩行時全く疼痛なく,レ線でも骨頭の軟骨下骨と移植腓骨の間に骨梁の形成を認め,陥没は防止されている.本法は壊死骨頭のrevascularizationと形態保持が期待できる有用な方法である.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.