Japanese
English
臨床経験
先天性腓骨偽関節症の1治療例
Isolated Congenital Pseudoarthrosis of the Fibula : A Case Report
岩本 淳
1,2
,
芝 昌彦
1
,
藤田 郁夫
1
,
鍋島 祐次
1
,
藤井 英夫
1
Atsushi Iwamoto
1,2
1姫路聖マリア病院整形外科
2三田市民病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Himeji St. Mary's Hospital
キーワード:
congenital pseudoarthrosis
,
先天性偽関節症
,
valgus deformity of ankle
,
足関節外反変形
,
fibula
,
腓骨
Keyword:
congenital pseudoarthrosis
,
先天性偽関節症
,
valgus deformity of ankle
,
足関節外反変形
,
fibula
,
腓骨
pp.1037-1040
発行日 1999年8月25日
Published Date 1999/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902785
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抄録:稀な先天性腓骨偽関節症の1例を経験した.症例は12歳男子で,左足関節部痛を主訴として来院した.外傷の既往はない.腓骨は前方凸に弯曲し,遠位3分の1の部分に偽関節を認めた.脛骨には明らかな異常を認めなかった.立位時,足関節に10°の外反変形を認め,Dooleyの分類のgrade 3,Andersenのfibular typeに相当した.同側腓骨骨幹部より採取した骨を偽関節部へinlay graftし,良好な骨癒合と外反変形の矯正が得られた.術前に撮影したMRIでは,偽関節部はT1強調像で不均一な低信号域を,造影T1強調像では網目状の不均一な増強効果を,T2強調像では肉芽組織が主体であると考えられる高信号域と線維化が主体であると考えられる低信号域が混在しており,本症の病態をよく表わしていた.
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