Japanese
English
臨床経験
脊椎カリエス後の高度亀背に対する血管柄付腓骨移植の経験
The Vascularized Fibula Graft for Severe Kyphosis of Spondylitis Tuberculosa
藤 哲
1
,
東野 修治
1
,
原田 征行
1
,
近江 洋一
1
,
大竹 進
1
,
中野 恵介
1
,
植山 和正
1
,
森山 明夫
1
,
林 篤
1
Satoshi Toh
1
1弘前大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Faculty of Medicine, Hirosaki University
キーワード:
血管柄付腓骨移植
,
vascularized fibula graft
,
脊椎カリエス
,
spondylitis tuberculosa
,
亀背
,
kyphosis
,
微小外科
,
microsurgery
,
支柱骨移植
,
strut bone graft
Keyword:
血管柄付腓骨移植
,
vascularized fibula graft
,
脊椎カリエス
,
spondylitis tuberculosa
,
亀背
,
kyphosis
,
微小外科
,
microsurgery
,
支柱骨移植
,
strut bone graft
pp.1431-1435
発行日 1985年12月25日
Published Date 1985/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907313
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抄録:脊椎カリエスの高度亀背変形3例に対して,前方除圧および確実な骨癒合強固な支持性を得る為に血管柄付腓骨によるstrut bone graftを行った.血管柄付腓骨に対しては小伏在静脈を移植し,胸背動静脈を栄養血管として縫合した.要した静脈移植の長さは,平均13cmであった,血管縫合を容易にし,血管縫合後の胸腔内血腫の予防を計り,さらには移植床作成の時間のズレをより少なくする為に若干の工夫を加えた.症例はいずれも両下肢麻痺を伴った65度,75度,130度の亀背変形の患者であり,術後経過観察期間は1年から3年であるが,いずれも骨癒合は良好で体幹装具なしで歩行可能となっている.Strut bone graftとして血管柄付腓骨移植術の利用は,確実な骨癒合が期待でき移植骨の強度も保たれ有効な手段と考えている.この手術方法を紹介し,3症例の経過について報告する.
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