Japanese
English
臨床経験
第1,2楔状骨の単独内側脱臼の1例
Dislocation of the First and Second Cuneiform
長谷川 匡
1
,
名越 智
1
,
北村 公一
1
,
佐々木 敏之
1
,
水口 守
1
Tadashi Hasegawa
1
1札幌医科大学附属病院救急集中治療部
1Division of Emergency and Critical Care Medicine, Sapporo Medical College
キーワード:
楔状骨
,
cuneiform
,
脱臼
,
dislocation
Keyword:
楔状骨
,
cuneiform
,
脱臼
,
dislocation
pp.899-902
発行日 1988年7月25日
Published Date 1988/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907909
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抄録:最近,われわれは極めて稀な第1,2楔状骨の単独内側脱臼の1例を経験した.症例は63歳男で,作業中トラクターに左足を挾まれて受傷した.同日,当院救急部に搬入されたが,X線撮影で,左第1,2楔状骨の内側脱臼を認めた.ただちに腰椎麻酔下に徒手整復を試みたが再脱臼の傾向を認めたために,観血的整復術を施行した.直視下に足根骨間の靱帯の損傷が確認された.2本のキルシュナー鋼線で内固定を行い,可及的に損傷靱帯を修復した.術後4カ月の現在,左足関節の可動域はほぼ正常域に回復し,歩行時の疼痛もない.X線像でも脱臼の傾向を認めていない.
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