Japanese
English
臨床経験
肘関節脱臼を伴った上腕骨内側上顆骨折(Watson-Jones IV型)の治療経験
Treatment of Fractures of the Medial Epicondyle of Humerus Associated with Elbow Dislocation
土田 敏典
1
,
北野 喜行
1
,
堀本 孝士
1
,
富田 喜久雄
1
,
赤丸 智之
1
Toshinori Tsuchida
1
1市立砺波総合病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tonami General Hospital
キーワード:
fracture
,
骨折
,
medial epicondyle
,
内側上顆
,
humerus
,
上腕骨
,
dislocation
,
脱臼
,
elbow joint
,
肘関節
Keyword:
fracture
,
骨折
,
medial epicondyle
,
内側上顆
,
humerus
,
上腕骨
,
dislocation
,
脱臼
,
elbow joint
,
肘関節
pp.327-330
発行日 1996年3月25日
Published Date 1996/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901865
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抄録:当科における肘関節脱臼を伴った上腕骨内側上顆骨折(Watson-Jones-IV型)症例を調査したので報告する.対象は女性4例,受傷時年齢平均12歳であった.治療方法は,3例については脱臼整復操作にて骨片が整復され保存的に治療し,徒手的に整復できなかった1例に対し観血的治療を行った.調査方法は,日整会肘機能評価法に基づき,X線学的に骨癒合・変形の有無について調査した.術後追跡調査期間は平均4年5カ月であった,
結果は,臨床的には平均97.8点であり,X線学的に1例に線維性癒合をみたが,外反動揺性はなかった.上腕骨内側上顆骨折の手術適応について,一般にWatson-Jones分類II度以上の転位例に手術適応があるとされるが,肘関節外側脱臼を伴うIV型については,脱臼整復操作で骨片も整復され,不安定性がなければ観血的治療は不要と考えられた.
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