Japanese
English
論述
抗生物質(Fosfomycin)混入骨セメントの実験的臨床的研究
Experimental and Clinical Studies on Fosfomycin-impregnated Bone Cement
小野 浩史
1
,
山口 武史
1
,
中田 浩司
1
,
杉本 和也
1
,
矢島 弘嗣
2
Hiroshi Ono
1
1市立松原病院整形外科
2奈良県立医科大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Matubara City Hospital
キーワード:
骨セメント
,
bone cement
,
fosfomycin
,
抗生物質
,
antibiotics
Keyword:
骨セメント
,
bone cement
,
fosfomycin
,
抗生物質
,
antibiotics
pp.1073-1078
発行日 1987年9月25日
Published Date 1987/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907694
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抄録:8種類の抗生物質(FOM,DKB,GM,KM,TIPC,TC,CTM,CFS)について骨セメントよりの溶出実験を行いFOMが最も良好であった.このFOMについて各濃度での溶出実験および骨セメント別の比較実験を行い全てで十分な溶出を認めた.FOM混入骨セメントの強度実験ではポリマー40g当たりFOM 2gまでは強度に問題はない.溶出実験,強度実験の後,FOM混入骨セメントを臨床応用した.人工骨頭16例,TKR 5例に使用し,その排出液より十分なFOMを検出できた.血液中に移行したFOMの濃度は極めて低く全身的な影響は少ないと考えられた.臨床応用例21例すべてで術後感染症は認められていない.
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