Japanese
English
整形外科基礎
抗生剤セフゾナムナトリウムを添加したPMMA骨セメントの強度試験
Mechanical Properties of PMMA Bone Cements Mixed with Antibiotics Cefuzonam Sodium
森田 真史
1
,
有富 寛
2
Masafumi Morita
1
1北里大学医学部生体工学
2北里大学医学部整形外科
1Department of Biomedical Engineering, Kitasato University School of Medicine
キーワード:
抗生物質
,
antibiotics
,
骨セメント
,
bone cement
,
強度試験
,
mechanical test
,
術後感染
,
postoperative infection
,
人工関節置換術
,
prosthetic arthroplasty
Keyword:
抗生物質
,
antibiotics
,
骨セメント
,
bone cement
,
強度試験
,
mechanical test
,
術後感染
,
postoperative infection
,
人工関節置換術
,
prosthetic arthroplasty
pp.1199-1205
発行日 1989年10月25日
Published Date 1989/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908209
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抄録:人工関節置換術の術後感染防止対策の一つとして骨セメントに抗生剤を混入させる方法が用いられている.しかし,多量の薬剤添加は骨セメントの機械的性質を損なう恐れがある.抗生剤添加が骨セメント強度に与える影響は薬剤の物理,化学的性質,粉体形状等によって異なるために,添加量との関係を個々の薬品について調べる必要がある.著者らはCefuzonam sodium(Cosmosin®)を混入したPMMA骨セメント(Simplex P®)の引張り,剪断,曲げ試験からその影響を検討した.同抗生剤3gをPMMAポリマー40gに対して添加した程度ではいずれの強度にも影響を与えないことが統計処理によって確認された.また,この理由としてCosmosin粉体粒子が比較的粒の揃った球形であるために骨セメントの応力集中を回避できるためであると推定された.
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