Japanese
English
臨床経験
ひらめ筋に生じた軟骨腫の1例
Chondroma of the Soleus Muscle: A Case Report
伊達 和友
1
,
冨永 積生
1
,
大内 啓司
1
,
片山 稔
1
,
豊海 隆
1
,
土井 章夫
1
,
小川 剛
1
Kazutomo Date
1
1島根県立中央病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Shimane Prefectural Central Hospital
キーワード:
骨外軟骨腫
,
extraskeletal chondroma
,
ひらめ筋
,
soleus muscle
Keyword:
骨外軟骨腫
,
extraskeletal chondroma
,
ひらめ筋
,
soleus muscle
pp.997-999
発行日 1987年8月25日
Published Date 1987/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907683
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抄録:左ひらめ筋内に発生した軟骨腫の1例を経験した.我々の渉猟し得た範囲では,骨外の軟骨腫に関して,筋肉内に生じた報告はない.
症例は42歳の女性で,左下腿の腫瘤形成を主訴として来院した.腫瘍自体による症状はなく,X線像で雲状の骨化様陰影を呈し,CT検査でも下腿三頭筋内に一致した像が認められた.手術的には,ひらめ筋内に境界明瞭な線維性被膜を持つ腫瘍(4×2.5×2cm)を摘出した.病理組織学的診断では,良性軟骨腫であった.術後1年経過し,再発の徴候はない.
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