Japanese
English
臨床経験
第1,2頚椎硬膜外腫瘤に対しlateral approachにて腫瘤摘出術を施行した1例
A Case of Extradural Tumor of the First and Second Cervical Spine Removed by Lateral Approach
二村 彰人
1
,
藤吉 文規
1
,
杉本 勝正
1
,
余語 鎭治
1
,
奥田 敏治
1
,
千田 博也
1
,
中村 隆昭
2
Akihito Nimura
1
1大垣市民病院整形外科
2名古屋市立大学病院病理部
1Department of Orthopaedic Surgery, Ogaki Municipal Hospital
キーワード:
extraskeletal chondroma
,
骨外軟骨腫
,
lateral approach for upper cervical spine
,
上位頚椎外側アプローチ
,
MRI
,
磁気共鳴画像
Keyword:
extraskeletal chondroma
,
骨外軟骨腫
,
lateral approach for upper cervical spine
,
上位頚椎外側アプローチ
,
MRI
,
磁気共鳴画像
pp.825-828
発行日 1997年7月25日
Published Date 1997/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908334
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抄録:症例は,67歳男性.1995(平成7)年2月頃より,箸が使いにくくなり,右上肢のしびれも出現したため3月14日当科受診.X線で環椎後頭骨癒合症を認め,MRIでは第1,2頚椎硬膜外腫瘤があり脊髄を前方から圧迫していた.6月初めに歩行困難となったため,当科入院となった,7月11日にlateral approachにて手術を施行した.胸鎖乳突筋の前縁に沿い,乳様突起の基部から後方に向かう皮切を加え,椎骨動脈を出し,環椎後弓と軸椎椎弓の一部を削り,顕微鏡下に硬膜を温存しつつ歯突起および軸椎椎体後方までたどり,腫瘍を摘出した.病理組織診断では,脊椎では稀な骨外軟骨腫であった.術後2カ月間ハローベスト装着,麻痺は徐々に回復し右の上下肢に軽度の知覚低下が残存するものの独歩可能であり,JOA scoreは術前の5点から13点となった.
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