Japanese
English
症例報告
皮膚軟骨腫の1例
A case of chondroma cutis
野口 雅博
1
,
川上 麻弥子
1
,
三浦 隆
1
Masahiro NOGUCHI
1
,
Mayako KAWAKAMI
1
,
Takashi MIURA
1
1帝京大学医学部附属市原病院皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Teikyo University School of Medicine, Ichihara Hospital
キーワード:
皮膚軟骨腫
,
外傷
,
軟骨性骨化
Keyword:
皮膚軟骨腫
,
外傷
,
軟骨性骨化
pp.272-274
発行日 1996年3月1日
Published Date 1996/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901802
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53歳,男性.約30年前に右拇指に栗のしぶ皮による外傷を受け,丘疹が出現し徐々に増大した.右拇指爪囲に弾性硬で半球状小指頭大の淡紅色の結節が認められた.組織学的には真皮内に境界明瞭な軟骨細胞の腫瘍状増殖が認められた.X線像ではこの結節部と指骨陰影との連続性は認められず,皮膚軟骨腫と診断した.腫瘍の一部に軟骨性骨化の所見が認められ,自験例より,皮膚軟骨腫は皮膚骨腫への分化を示す過程での1つの段階に位置するものではないかと推測された.
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