Japanese
English
シンポジウム 先天股脱初期整復後の側方化
先天股脱初期整復治療後の骨頭の側方化について—自然経過例および保存的治療例の検討
Lateral Deviation of the Femoral Head after the Initial Treatment of Congenital Dislocation of the Hip
松元 信輔
1
,
大石 年秀
1
,
藤井 敏男
2
,
姫野 信吉
2
Shinsuke MATSUMOTO
1
1九州大学医学部整形外科学教室
2福岡市立こども病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Faculty of Medicine, Kyushu University
キーワード:
先天股脱
,
congenital dislocation of the hip
,
整復後の関節内変化
,
intra-articular change after reduction
,
骨頭の側方化
,
lateral deviation of the femoral head
Keyword:
先天股脱
,
congenital dislocation of the hip
,
整復後の関節内変化
,
intra-articular change after reduction
,
骨頭の側方化
,
lateral deviation of the femoral head
pp.615-621
発行日 1983年6月25日
Published Date 1983/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908656
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
先天股脱の初期整復治療後にみられる骨頭の側方化は,その改善(骨頭位の求心位への安定化)の有無が良股発育への予後を左右する要因であり,これに対する治療は重要な問題である,しかし骨頭の側方化の原因については諸説述べられてはいるものの,充分な病態の解明はなされておらず,また,実際の治療においては,骨頭の側方化の自然改善の問題が治療方針の決定に際しても,治療結果の評価に際しても介入し,骨頭の側方化に対する治療法については,その定義や判定方法とともに明確性に欠けるのが現状である.そこで,このような骨頭の側方化に対する治療を考える上での問題点について,骨頭の側方化例,および,少数ではあるがこのような骨頭の側方化への保存的治療例の観察から,若干の検討を加えた.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.