Japanese
English
論述
先天性股関節脱臼手術例に対する臼蓋回転骨切り術の検討
Follow-up Study of Rotational Acetabular Osteotomy for Congenital Dislocation of the Hip
里村 俊彰
1
,
村瀬 鎮雄
1
,
林 靖人
1
,
田村 守
1
,
小瀬 忠男
1
,
高野 量子
1
Toshiaki Satomura
1
1神奈川リハビリテーション病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kanagawa Rehabilitation Center
キーワード:
臼蓋回転骨切り術
,
rotational acetabular osteotomy
,
先天性股関節脱臼
,
congenital dislocation of the hip
,
観血的整復術
,
open reduction
,
補正手術
,
corrective operation
Keyword:
臼蓋回転骨切り術
,
rotational acetabular osteotomy
,
先天性股関節脱臼
,
congenital dislocation of the hip
,
観血的整復術
,
open reduction
,
補正手術
,
corrective operation
pp.1205-1211
発行日 1993年11月25日
Published Date 1993/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901234
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抄録:先天性股関節脱臼に対して,乳幼児期に観血的整復術,各種の補正手術を行った症例のうち,20歳未満に臼蓋回転骨切り術を追加せざるを得なかった症例を,術前のX線所見より3群にわけ,再手術の要因および手術方法について検討した.症例は35例39股で,男4例4股,女31例35股,手術時年齢は11歳から19歳,平均15歳であった.I群(21例,21股)は,術前,骨頭の変形が少なく関節軟骨が保たれている症例とした.術前平均85点が術後平均97点となり,X線所見でも全例改善がみられ,本法が良い適応と考えられた.II群(11例,12股)は,骨頭の変形,あるいは扁平臼の認められる症例とした.術前平均82点が術後平均88点と軽度改善されているものの,再手術例が2例あり,適応を慎重に検討すべきである.III群(6例,6股)は脱臼例であるが,術前平均79点が術後平均88点と改善されており,X線学的にも脱臼した骨頭の外側上方化への進行の予防に役立っていると考えられた.
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