Japanese
English
論述
外傷性下腿骨欠損に対する血管柄付遊離腓骨移植術
Free Vascularized Fibular Graft for Traumatic Bone Defect of Tibia
露口 雄一
1
,
河井 秀夫
2
,
行岡 正雄
3
,
川端 秀彦
3
,
政田 和洋
3
Yuichi Tsuyuguchi
1
1大阪労災病院整形外科
2大阪厚生年金病院整形外科
3大阪大学整形外科教室
1Department of Orthopedic Surgery, Osaka Rosai Hospital
キーワード:
血管柄付遊離腓骨移植
,
free vascularized fibular graft
,
外傷性骨欠損
,
traumatic bone defect
,
微小血管外科
,
microsurgery
,
骨シンチグラム
,
bone scan
Keyword:
血管柄付遊離腓骨移植
,
free vascularized fibular graft
,
外傷性骨欠損
,
traumatic bone defect
,
微小血管外科
,
microsurgery
,
骨シンチグラム
,
bone scan
pp.9-15
発行日 1987年1月25日
Published Date 1987/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907535
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抄録:大きな骨欠損を伴った下腿骨髄炎・偽関節は,従来からの方法では治療が困難であった.これに対して血管柄付腓骨移植術を7例に施行し,その有用性を検討した.全例男性で,年齢は13歳から66歳,平均36歳であった.手術時の脛骨の欠損は平均8.3cm,この欠損に対して健側の腓骨を10〜16cm,平均14.6cmの長さで血管柄付骨移植を行った,術後,骨髄炎の再発はなく,移植骨は平均4.7カ月で骨癒合した.また,4例に移植骨の骨折をみたが,1〜2カ月の保存的治療で骨癒合し,移植骨自体の肥厚も急速に進んだ.病巣掻爬,腐骨切除後の脛骨骨幹部における5cm以上の骨欠損に対しては,血管柄付腓骨移植術による治療を今後は第1選択とすべきである.
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