Japanese
English
臨床経験
Free vascularized fibular graftingによる頸椎前方固定術とその問題点
Clinical Results and Problems of the Cervical Anterior Fusion Using Free Vascularized Fibular Graft
住浦 誠治
1
,
土井 一輝
1
,
桑田 憲幸
1
,
酒井 和裕
1
,
伊原 公一郎
1
,
河合 伸也
1
Seiji Sumiura
1
1山口大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Yamaguchi University School of Medicine
キーワード:
頸椎前方固定
,
cervical anterior fusion
,
遊離血管柄付腓骨移植
,
free vascularized fibular graft
,
微小外科
,
microsurgery
Keyword:
頸椎前方固定
,
cervical anterior fusion
,
遊離血管柄付腓骨移植
,
free vascularized fibular graft
,
微小外科
,
microsurgery
pp.1017-1021
発行日 1988年8月25日
Published Date 1988/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907931
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抄録:頸椎椎体削開術後の前方固定に対して,確実な骨癒合,強固な支持性を得る為に血管柄付腓骨移植術を6例に施行した.
原因疾患の内訳は,頸椎症性脊髄症2例,頸椎後縦靱帯骨化症4例であり,固定椎間数別では,3椎間固定が5例,2椎間固定が1例であった.術後経過観察期間は2カ月〜2年6カ月であり,術後早期の1例を除き,術後2.5カ月〜5カ月,平均3.4ヵ月で骨癒合を得,また臨床的にも満足する成績を得ている.移植骨中央部と椎体との癒合については,muscle sleeveが介在していたにも拘らず術後1年8カ月のCTにて骨性の癒合を確認できた.問題点として術野が狭く深い為に血管吻合が幾分困難であること,術後頸部の血腫形成,また1例に母床側の圧潰による固定椎間高の軽度減少を認めた.しかし確実かつ早期の骨癒合と支持性という点で,多椎間レベルの頸椎前方固定に対し,血管柄付腓骨移植は有効な方法であると考えている.
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