特集 形成外科医に学ぶ手術手技─消化器・一般外科医が知りたいコツと工夫
Ⅱ.形成外科の基本手技 6)一から始めるマイクロサージャリー
太田 智之
1
,
松本 洋
1
,
木股 敬裕
1
1岡山大学形成外科
キーワード:
microsurgery
,
血管吻合
,
微小血管外科
Keyword:
microsurgery
,
血管吻合
,
微小血管外科
pp.1861-1869
発行日 2022年11月15日
Published Date 2022/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003043
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マイクサージャリー(microsurgery)とは手術用のルーペや顕微鏡を利用し,拡大視野下に行う外科手術のことを指し1),その用途は組織の剥離や切除,微小脈管の吻合,神経縫合など多岐にわたる。本稿では口径2~3 mm以下の微小血管の吻合を顕微鏡下に行う微小血管外科(microvascular surgery)について取り上げる。Microvascular surgeryはさまざまな目的のために適用されるが,とくに悪性腫瘍切除後の再建手術や移植医療の普及により,一般外科医にとっても関わりが深い分野となってきている。一方で一般外科医にとって,ルーペを用いた血管吻合は広く行われているものの,顕微鏡の使用は馴染みが薄く,手技の浸透は不十分であるように感じられる。本稿では,一般外科医が一から手技を習得する際に役立つ知識や訓練法をまとめ,解説する。
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