Japanese
English
論述
悪性軟部腫瘍患肢温存手術例の術後機能—Ennekingの機能評価法による
Functional Evaluation of the Limb Saving Operation for Malignant Soft Tissue Tumors
網野 勝久
1
,
川口 智義
1
,
松本 誠一
1
,
真鍋 淳
1
,
多湖 光宗
1
,
高倉 保幸
1
,
古屋 光太郎
2
,
和田 成仁
2
,
磯辺 靖
2
Katsuhisa Amino
1
1癌研究会附属病院整形外科
2東京医科歯科大学整形外科
1Department of Orthopedics, Cancer Institute Hospital
キーワード:
悪性軟部腫瘍
,
malignant soft tissue tumors
,
患肢温存手術
,
limb saving operation
,
根治的広範切除
,
curative wide resection
,
機能評価
,
functional evaluation
Keyword:
悪性軟部腫瘍
,
malignant soft tissue tumors
,
患肢温存手術
,
limb saving operation
,
根治的広範切除
,
curative wide resection
,
機能評価
,
functional evaluation
pp.977-984
発行日 1986年9月25日
Published Date 1986/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907473
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:悪性軟部腫瘍に対する我々の患肢温存手術例の術後機能を,Ennekingらの考案した評価法によって検討し,その結果と本評価法の問題点を報告した.過去10年間に治療した悪性軟部腫瘍のうち90例に患肢温存手術が施行され,今回このうち60例に機能評価を行った.総合評価は,優33例,良20例,可4例,不可3例で,約90%の症例は本評価法により術後機能が良好であった.術後の機能障害は切除範囲によって決まり,特に神経幹の切離,骨切除を併用した例の中には評価点の低い例がみられたが,このような例でもなお実際には患肢温存が有用であった.Enneking評価法が実際の術後機能を正しく反映するためには,再発,満足度,ADLなどの採点に修正を加えた方がよいと思われた.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.