Japanese
English
論述
悪性軟部腫瘍の根治的広切法についての検討
Radical (Curative) Wide Resection for Malignant Soft Tissue Tumors
川口 智義
1
,
和田 成仁
1
,
真鍋 淳
1
,
磯部 靖
1
,
古屋 光太郎
2
,
網野 勝久
2
,
松本 誠一
2
Noriyoshi KAWAGUCHI
1
1癌研究会附属病院整形外科
2東京医科歯科大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Cancer Institute Hospital
キーワード:
悪性軟部腫瘍
,
malignant soft tissue tumor
,
根治的広切法
,
radical or curative wide resection
,
化学療法
,
chemotherapy
,
放射線療法
,
radio therapy
Keyword:
悪性軟部腫瘍
,
malignant soft tissue tumor
,
根治的広切法
,
radical or curative wide resection
,
化学療法
,
chemotherapy
,
放射線療法
,
radio therapy
pp.1192-1206
発行日 1982年12月25日
Published Date 1982/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906644
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悪性軟部腫瘍の広範囲切除手術(以下広切術と記す)は腫瘍を周囲健常組織を含めてen blocに切除し,局所の根治性と患肢機能をできるだけ温存しようとする手術法である.本邦では腫瘍の根治性をうるためにどの程度の周囲組織を切除すればよいかについての検討がいまだ十分につくされておらず,切除範囲のguide lineも示されていない.そのため,従来行われてきた所謂広切法の局所再発率は高く,とうてい根治的治療法とはとらえ難いものである.私達は過去9年間広切法で根治性を得るためには周囲の健常組織をどの程度切除すればよいかについて手術材料の所見とfollow up dataを比較検討してきた.その結果,徐々に手術法を改良し,最近ではほぼ満足すべき手術成績が得られるようになった.一方,このような根治的な広切術の確立にあたっては,術前診断の著しい進歩も見逃すことはできない.そこで本稿では,広切法で根治性を得るための手術手技,その手術成績および手術に必要な術前診断法などについて,私達の考えを述べる.
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