Japanese
English
論述
再発を繰り返した悪性軟部腫瘍症例の検討
A Clinical Study of Malignant Soft Tissue Tumors Having Frequent Recurrence
村田 博昭
1
,
楠崎 克之
1
,
中村 紳一郎
1
,
平田 正純
1
,
橋口 津
1
,
平澤 泰介
1
Hiroaki Murata
1
1京都府立医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyoto Prefectural Univesity of Medicine
キーワード:
malignant soft tissue tumors
,
悪性軟部腫瘍
,
recurrence
,
再発
,
surgical treatment
,
手術療法
Keyword:
malignant soft tissue tumors
,
悪性軟部腫瘍
,
recurrence
,
再発
,
surgical treatment
,
手術療法
pp.17-20
発行日 1999年1月25日
Published Date 1999/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902609
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抄録:再発を繰り返し3回以上の手術治療を受けた悪性軟部腫瘍の7例を経験した.最終切除時の組織診断による内訳は皮下発生の皮膚隆起性線維肉腫と平滑筋肉腫が各々2例,深部発生の高分化型脂肪肉腫が3例であった.再発を繰り返した例は全例初回手術時に病巣内切除術を受けていた.このような症例では,腫瘍が表在性で小さかったため安易に単純切除が行われていたか,あるいは病巣が深層部にあり病巣部を小さくするために病巣内切除が行われていた.また,初回手術時の病理組識学的診断が7例中5例で良性であったことも再発を繰り返した原因であった.これらの点から悪性軟部腫瘍については初回の病理組織診断および切除縁の評価が大切で,初回に広範囲切除術を行うことが再発防止には重要である.
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