Japanese
English
論述
画像診断による悪性骨腫瘍の術前治療効果判定
Imaging Diagnosis in the Assessment of Response to Preoperative Chemotherapy in Malignant Bone Tumor
松本 誠一
1
,
川口 智義
1
,
網野 勝久
1
,
真鍋 淳
1
,
多湖 光宗
1
,
古屋 光太郎
2
,
和田 成仁
2
,
磯辺 靖
2
Seiichi Matsumoto
1
1癌研究会附属病院整形外科
2東京医科歯科大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Cancer Institute Hospital
キーワード:
骨肉腫
,
osteosarcoma
,
ユーイング肉腫
,
Ewing's sarcoma
,
術前化学療法
,
preoperative chemotherapy
,
画像診断
,
imaging diagnosis
,
ゼログラフィー
,
Xerography
Keyword:
骨肉腫
,
osteosarcoma
,
ユーイング肉腫
,
Ewing's sarcoma
,
術前化学療法
,
preoperative chemotherapy
,
画像診断
,
imaging diagnosis
,
ゼログラフィー
,
Xerography
pp.891-901
発行日 1986年8月25日
Published Date 1986/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907457
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抄録:[目的]悪性骨腫瘍に対する術前化学療法の治療効果を早期に判定するために,種々の画像診断を行い,その有用性を検討した,[対象]長管骨に発生し,術前化学療法を施行した骨肉腫20例,ユーイング肉腫5例である.[方法]術前治療の前後に単純X線,Xerography,骨シンチ,動脈造影を施行し,画像上の変化と切除材料における治療効果とを比較した.[結果]画像上治療効果ありと判定してよい所見は,単純X線Xerography,CTscanでは軟部腫瘤陰影の縮小や骨膜下硬化像の出現であり,動脈造影では,腫瘤陰影の縮小,vascularityの減少,血管偏位の減少であり,骨シンチでは異常集積の低下と範囲の縮小であった.早期治療効果判定に最も有用な検査はXerographyであり,治療開始後最短5日で有効と判定し得た.その他の検査は,Xerographyほど鋭敏ではなかったが,Xerographyでは評価が難しい症例で効果判定できる場合もあった.
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