Japanese
English
論述
腰部椎間板造影における俯瞰ディスコグラムの意義と価値について
Significance of Tangential Views in Lumba Discography
松井 寿夫
1
,
辻 陽雄
1
Hisao Matsui
1
,
Haruo Tsuji
1
1富山医科薬科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, Toyama Medical and Pharmaceutical University
キーワード:
腰椎
,
lumbar spine
,
椎間板ヘルニア
,
herniated nucleus pulposus
,
椎間板造影
,
discography
,
椎間板変性
,
disc degeneration
,
俯瞰撮影
,
tangential views
Keyword:
腰椎
,
lumbar spine
,
椎間板ヘルニア
,
herniated nucleus pulposus
,
椎間板造影
,
discography
,
椎間板変性
,
disc degeneration
,
俯瞰撮影
,
tangential views
pp.883-890
発行日 1986年8月25日
Published Date 1986/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907456
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抄録:腰椎椎間板造影における従来の2方向撮影に頭側または尾側からの俯瞰撮影を追加することにより,線維輪亀裂変性および椎間板ヘルニアの詳細な実態を地理学的に把えうることを証明した.各年齢層の82例92椎間板の腰椎椎間板ヘルニアに対して椎間板造影を行い,2方向撮影の後,管球を頭側または尾側へ約30°傾斜させて俯瞰像を撮影し,従来の2方向像と情報量および精度につき比較検討し,あわせて腰椎部CTと俯瞰撮影の被曝線量についても比較した.線維輪亀裂変性に関する情報量は従来の2方向撮影像に比較して明らかに俯瞰像の方が優位であり,ヘルニア孔の正確な位置,形態,線維輪変性亀裂の全貌を明示した.ヘルニア腫瘤形態についてはヘルニア移動の方向により俯瞰方向を決定する必要があるが極めて有用な撮影法と判断された.X線被曝線量は腰椎部CTと比べ本撮影法では少なく,どの施設でも行えることは大きな利点である.
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