Japanese
English
論述
術前療法を併用したユーイング肉腫手術例の検討
Surgical Treatment of Ewing's Sarcoma after Preoperative Treatment
松本 誠一
1
,
川口 智義
1
,
真鍋 淳
1
,
黒田 浩司
1
,
古屋 光太郎
2
,
磯辺 靖
2
Seiichi Matsumoto
1
1癌研究会癌研究所病院整形外科
2東京医科歯科大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Cancer Institute Hospital
キーワード:
ユーイング肉腫
,
Ewing's sarcoma
,
手術療法
,
surgical treatment
,
術前療法
,
preoperative treatment
Keyword:
ユーイング肉腫
,
Ewing's sarcoma
,
手術療法
,
surgical treatment
,
術前療法
,
preoperative treatment
pp.224-230
発行日 1991年3月25日
Published Date 1991/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900298
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抄録:術前療法を併用したユーイング肉腫11例の,画像変化,切除材料,予後について検討した.画像にて軟部腫瘍陰影の縮小を認める場合を有効とし,さらに軟部腫瘍陰影の消失,破壊された骨皮質の完全な修復を認める場合を著効とした.その結果,画像上有効例では組織学的にも有効であったが,髄内に生存する腫瘍細胞を認め,術後遠隔転移する例があった.手術は原発巣付近の微小転移巣を考慮しcurative procedureが望ましいと思われた.画像上著効例では,髄内に腫瘍細胞はなく,予後良好であった.しかし,骨外の骨膜様瘢痕組織あるいは変色部には腫瘍細胞がわずかに存在し,手術はwide procedure以上にすべきと思われた.
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