Japanese
English
論述
骨肉腫治療効果判定におけるアルカリフォスファターゼ(Alp)の意義
The Role of Alp in the Evaluation of the Treatment for Osteosarcoma
松本 誠一
1
,
川口 智義
1
,
網野 勝久
1
,
真鍋 淳
1
,
古屋 光太郎
2
,
磯辺 靖
2
Seiichi Matsumoto
1
1癌研病院整形外科
2東京医科歯科大学整形外科
1Cancer Institute Hospital, Department of Orthopedic Surgery
キーワード:
治療効果判定
,
evaluation of preoperative treatment
,
骨肉腫
,
osteosarcoma
,
血清アルカリフォスファターゼ
,
serum alkaline phosphatase
Keyword:
治療効果判定
,
evaluation of preoperative treatment
,
骨肉腫
,
osteosarcoma
,
血清アルカリフォスファターゼ
,
serum alkaline phosphatase
pp.569-574
発行日 1989年5月25日
Published Date 1989/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908102
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抄録:1982年より1987年に当科にて術前療法を施行した骨肉腫をもとに術前療法の効果とアルカリフォスファターゼ(以下Alp)値の変化を比較検討した.肝機能障害によるAlp上昇例を除いた対象症例は32例であり,これらを初診時Alpの値をもとに3群に分けた.すなわちI群(9例):Alpが成人における正常範囲内,II群(12例):Alpが正常範囲上限の2倍まで,III群(Ⅱ例):Alpが正常範囲の3倍以上,とした.
(結果)①I群,II群においては実際の治療効果に関係なくAlpは減少し,Alpによる治療効果判定は困難であった.②III群においてはAlpによる効果判定の基準を治療前値の3分の1以下あるいは正常範囲内までの低下とすると実際の治療効果とよく一致した.
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