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特集 脊椎・脊髄外科診断学の進歩(第14回日本脊椎外科研究会より)
脊柱管の3次元立体表示
Stereographic Processing of Spinal Canal
松倉 登
1
,
富原 光雄
1
,
田中 清介
1
Noboru Matsukura
1
1近畿大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Kinki University School of Medicine
キーワード:
三次元グラフィックス
,
stereographic imaging
,
脊柱管
,
spinal canal
Keyword:
三次元グラフィックス
,
stereographic imaging
,
脊柱管
,
spinal canal
pp.425-430
発行日 1986年4月25日
Published Date 1986/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907396
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抄録:CTスキャンは,骨関節の断面形状の把握のために有用であり,より明確な情報を与えてくれる場合が多く,特に病態を把握するための脊柱管の形状を示す有力な情報を提供する.今回,我々はCT像をもとに脊柱管の立体表示を試みたので報告する.
CTフィルムを「自作」の画像解析方法を用いてA/D変換させた座標データを得た.これをパーソナル・コンピュータに入力して,データ・ファイルを作成し,これらのデータを再入力して,座標変換(アフィン変換)して,ディスプレイ上に表示させた.対象疾患は腰部椎間板ヘルニアであり,患部の脊柱,ヘルニア,硬膜管,神経根を3次元立体表示して,更にカラー・プリンターでハード・コピーをとることにより,それらの位置関係を表わした.また,脊柱管狭窄症では,単純のCT像とenhance CT像とを用いて罹患部位の脊柱管をトレースし,脊柱管内の空間を3次元立体表示することができた.
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