Japanese
English
特集 腰仙部根症状の発症機序—基礎と臨床—(第15回日本脊椎外科研究会より)
腰部神経根症状を示す神経根圧迫の形態的分析
Morphologic Analysis of Selective Lumbar Radiculography
田島 健
1
,
山川 浩司
1
,
坂本 隆彦
1
,
岩瀬 育男
1
,
菊地 義文
1
,
岡 亨
1
,
鈴木 信
1
,
中山 博晶
1
,
山下 滋
1
,
村上 和也
1
,
斉藤 昭
1
Takeshi Tajima
1
1福島赤十字病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Fukushima Red Cross Hospital
キーワード:
選択的腰部神経根造影
,
selective lumbar radiculography
,
神経根障害
,
nerve root lesion
,
椎間板ヘルニア
,
disc herniation
,
脊柱管狭窄
,
spinal canal stenosis
,
神経根管
,
root tunnel
Keyword:
選択的腰部神経根造影
,
selective lumbar radiculography
,
神経根障害
,
nerve root lesion
,
椎間板ヘルニア
,
disc herniation
,
脊柱管狭窄
,
spinal canal stenosis
,
神経根管
,
root tunnel
pp.479-488
発行日 1987年4月25日
Published Date 1987/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907611
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抄録:腰部神経根症状を示す,椎間板ヘルニア287例,脊柱管狭窄71例の手術所見と神経根造影所見(陽性像のみ)より,その造影所見の形態的分析を行った.造影所見の分類として,圧迫されている部位,形,強さより,1.正常像,2.停止または中断像,3.圧排像,4.部分陰影欠損像,5.走行異常像,6.不整像の6つに分類した.また位置関係として,神経根分岐高位より椎間孔を出たところまでを中枢部,中間部,出口部の三部分に,それ以下を末梢部とし四部分に分けた.
椎間板ヘルニアでは神経根造影と手術所見の一致率は88%であった.脊柱管狭窄では,その一致率は92%でありいずれも神経根圧迫の形態をよく反映していた.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.