Japanese
English
論述
先天股脱ペルテス様変化に対する大腿骨骨切り術の効果
The Effect of Femoral Neck Osteotomy on Avascular Necrosis of Femoral Head Following Congenital Dislocation of the Hip
鷲見 正敏
1
,
司馬 良一
1
,
広畑 和志
1
Masatoshi Sumi
1
1神戸大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Kobe University
キーワード:
ペルテス様変化
,
Perthes-like change
,
大腿骨頭無腐性壊死
,
avascular necrosis of femoral head
,
大腿骨骨切り術
,
femoral neck osteotomy
,
先天性股関節脱臼
,
congenital dislocation of the hip
Keyword:
ペルテス様変化
,
Perthes-like change
,
大腿骨頭無腐性壊死
,
avascular necrosis of femoral head
,
大腿骨骨切り術
,
femoral neck osteotomy
,
先天性股関節脱臼
,
congenital dislocation of the hip
pp.233-240
発行日 1986年3月25日
Published Date 1986/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907357
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:先天股脱症例に対する大腿骨骨切り術は,脱臼整復後の求心位保持を目的として行われている.が,本術式を行うことによる生物学的刺激作用を利用して,先天股脱大腿骨頭のペルテス様変化に対する修復をも期待して行われている.今回,本術式のペルテス様変化に対する効果を検討することを目的として,術前にペルテス様変化を認めた70例83関節の追跡調査(6-22年,平均13年)を行った.ペルテス様変化に対する大腿骨骨切り術の効果は不確実で,術前の変化が著明であったものに高度の骨頭変形を認めた.先天股脱の初期治療として観血的整復術を受けた症例では,骨切り術後も高度な骨頭変形を多数に認めた.外反骨切り術施行例においても,骨頭変形が多数例にみられたが,内反骨切り術施行例に比較して高度の骨頭変形遺残例は少なかった.骨頭変形の程度を決定する最大の因子は寛骨臼の深さで,寛骨臼が深いほど骨頭変形は軽度であった.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.