Japanese
English
シンポジウム 脱臼ペルテスとペルテス病
ペルテス病とペルテス様変化における静脈循環動態のちがい
Difference of the Venous Circulation between Perthes' Disease and Perthes'-like Condition of the Congenital Dislocation of the Hip
岩崎 勝郎
1
,
鈴木 良平
1
,
宮田 定倫
1
,
山本 登
1
,
井上 喜博
2
,
島内 良三
2
,
野口 雅夫
2
Katsuro IWASAKI
1
1長崎大学医学部整形外科学教室
2国立長崎中央病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nagasaki University School of Medicine
キーワード:
ペルテス病
,
Perthes' disease
,
ペルテス様変化
,
Perthes'-like condition
,
骨髄造影
,
intraosseous venography
,
骨髄内圧
,
intraosseous pressure
,
静脈循環
,
venous circulation
Keyword:
ペルテス病
,
Perthes' disease
,
ペルテス様変化
,
Perthes'-like condition
,
骨髄造影
,
intraosseous venography
,
骨髄内圧
,
intraosseous pressure
,
静脈循環
,
venous circulation
pp.737-745
発行日 1981年8月25日
Published Date 1981/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906397
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はじめに
ペルテス病と先天股脱治療中に発生する骨端核変形(以下ペルテス様変化と略)とは,X線学的にも組織学的にもその表現型においては類似点が多く存在するし,その本態は大腿骨骨頭epiphysisへの血行障害によるischemic necrosisであるとする説が一般的である3,9,12,14).しかしこの血行障害発生のメカニズムやその後の血行再開の様態などについてはいまだ不明の点が多く,これら究明のために,動物実験によるsimulationの作成,RIによる研究,組織学的研究,血管造影など多岐にわたる研究が行われてきている.
骨髄造影による大腿骨骨頭の静脈循環動態に関する研究は1958年のHulth4)以来多くの報告があるが,ペルテス病に関しては斯波15),Mizuno11),Suramo16),岩崎6,7)などにより報告されており,またペルテス様変化に対しても竹内ら17)の研究がある.
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